自分のPDFにはどの方式が適していますか?
PDFには通常、大きく分けて2種類の内容が含まれています。文字、線、表の枠線は、描画方法を記述するデータとしてファイルに保存されるため、あまり容量を必要としません。一方、写真、ロゴ、スキャンしたページなどの埋め込み画像は、ファイルの容量の大部分を占めることがよくあります。3つの方式の主な違いは、これらの画像を変更できるかどうかです。
「バランス重視」と「サイズが小さいファイル」では、再圧縮に適した画像だけが対象になります。たとえば、非常に小さな画像は変更されません。最終的にロスレス最適化したファイルが最も小さかった場合は、そのファイルが提供されます。どの方式も、画像の解像度(DPI)を下げたり、余白を切り取ったり、ページ全体を画像に変換したりすることはありません。
迷った場合は、まず「バランス重視」から試してください。処理後もサイズが大きすぎる場合は、「サイズが小さいファイル」を試し、その後で文字を詳しく確認します。写真、印章、図などを一切変更できず、削減量がわずかになる可能性を受け入れられる場合は、ロスレス最適化が適しています。
文字は文字のまま、スキャン画像はスキャン画像のまま
PDF内で選択してコピーできる文字は、圧縮しても画像には変換されません。そのため、通常は引き続き選択や検索ができます。自分のファイルでもそうなっているかは、保存したコピーで簡単に確認することをおすすめします。
スキャンしたページは、すでに画像になっているため事情が異なります。このツールには文字認識(OCR)機能はありません。したがって、テキストレイヤーのないスキャン画像は、圧縮しても検索できるようにはなりません。ページ全体をスキャンした場合は、その画像にページのすべての内容が含まれるため、「バランス重視」または「サイズが小さいファイル」で画像が実際に再圧縮されると、その影響はページ全体の内容に及びます。再圧縮されるかどうかは、その画像が再圧縮の対象に適しているかによって決まります。スキャン画像が再圧縮された場合は、小さな文字を特に注意して確認してください。
PDFのサイズを小さくする手順
- 「PDFを選択」をタップまたはクリックするか、ファイルを枠内にドラッグします。スマートフォンでは、端末のファイル選択画面が開きます。このツールは1回の処理につき、50 MiB、つまり52,428,800バイトまでのPDFを1つだけ処理します。
- 処理方法を選びます。初期設定は「バランス重視」です。
- 決められた上限を守る必要がある場合は、「目標サイズを設定」にチェックを入れて値を選びます(下記参照)。上限がない場合は、この手順を省略できます。
- 圧縮を開始します。処理に時間がかかりすぎる場合は、中止できます。
- 元のファイルと処理結果のサイズをそれぞれ確認し、比較画面ですべてのページをめくって確認します。
- 新しいファイルをダウンロードし、送信やアップロードをする前に、一度別途開いて確認します。
処理後に方式や上限を変更すると、それまでの処理結果は破棄されます。これにより、表示されるファイルは常に現在選択されている設定に対応します。変更後は、圧縮をもう一度開始してください。
最大サイズを指定する
上限として500 KB、1 MB、2 MB、5 MB、10 MBを選べます。また、KB、MB、MiB単位で任意の値を入力することもできます。このツールは十進法で換算します。2 MBは2,000,000バイト、500 KBは500,000バイトです。一方、2 MiBは2,097,152バイトです。処理結果のバイト数が設定した上限以下であれば、目標達成と判定されます。
つまり、目標サイズは上限です。処理結果をそのサイズ以下にすることが目的で、ぴったり同じサイズにするわけではありません。また、必ず達成できるとは限りません。PDFがすでに上限を下回っている場合は、画質を変更しません。それでも、内部構造を書き直すことで、ファイルがさらに少し小さくなることがあります。目標を達成できなくても、欠落のない有効なPDFが提供され、上限を超えていることが表示されます。その場合の対処方法は、サイズ制限に合わせてPDFを小さくするで確認できます。指定された単位の意味がわからない場合は、KB、MB、MiBの違いを確認するための計算ツールが役立ちます。
元のファイルと処理結果を適切に比較する
処理が終わると、元のファイルと処理結果のファイルサイズが表示され、それぞれバイト単位の値も確認できます。さらに、何バイト削減できたか、その割合は何パーセントかという削減量も表示されます。上限を設定した場合は、その上限を満たしたかどうかも表示されます。ただし、数値でわかるのは、ファイルが十分に小さくなったかどうかだけです。読みやすさが保たれているかは、ページを比較して初めて確認できます。
比較画面では、元のファイルと処理結果が横に並びます。矢印で前後のページに移動できます。写真、スキャン画像、添付資料は後半のページにあることも多いため、最初のページだけで判断しないでください。特に次の箇所に注意してください。
- 小さな文字、脚注、細かい注意書き
- スタンプ、印章、スキャンした署名
- 表、グラフ、細い線
- 身分証明書や成績証明書のスキャンなど、細部まで判別できる必要がある写真
その後、ダウンロードしたファイルを、普段使っているPDFソフトでもう一度開いてください。テキストとして保存されていることがわかっている単語を選択し、その単語を検索します。機能する必要があるリンクもクリックし、入力済みのフォーム欄も確認してください。ページの見た目が同じでも、それだけではファイルのすべての機能が保たれているかどうかはわかりません。
このテストファイルでは、ロスレス最適化による削減はごくわずかでしたが、ほかの二つの方式では大幅に削減できました。この違いを生んでいるのは画像圧縮です。含まれているテスト画像のように、再圧縮に適した画像を再圧縮できるのは、「バランス重視」と「サイズが小さいファイル」だけだからです。たとえば、主に文字で構成され、再圧縮の対象となる画像がないPDFなど、内容が異なるファイルでは、数値が大きく変わる場合があります。そのようなファイルで内部構造とデータストリームの最適化がどれだけ効果を発揮するかは、個々のファイルによって異なります。
ファイルが変わらない場合
PDFによっては、ほとんど小さくならないか、まったく小さくならないことがあります。多くの場合、すでに容量を抑えて保存されている、画像がすでに強く圧縮されている、または画像が非常に小さく再圧縮の対象にならないことが理由です。PDFが主に文字で構成され、再圧縮の対象となる画像がない場合、効果が見込めるのは内部構造とデータストリームの最適化だけです。どれだけ効果があるかは、個々のファイルによって異なります。最適化後のファイルが元のファイルと同じサイズか、それより大きい場合、そのファイルは破棄されます。有効な新しいファイルがどれも小さくならなかった場合は、ファイルが変更されないことを知らせ、サイズを変えずに元のファイルを処理結果として表示します。そのファイルは通常どおりダウンロードできます。
次の対処方法が考えられます。
- 別の方式を試してください。たとえば、「ロスレス最適化」の後に「バランス重視」を試す、または「バランス重視」の後に「サイズが小さいファイル」を試す方法があります。その際は、すでに小さくした処理結果ではなく、必ず元のファイルから始めてください。JPEG圧縮を繰り返すと、画像はそのたびに劣化するためです。
- 空白ページや重複ページなど、本当に誰も必要としないページは、PDFから削除できます。
- 受信者が複数のファイルを受け付ける場合は、PDFを適切な大きさに分割できます。
- 一部のポータルでは、1つのファイルのサイズだけでなく、ファイル数、ページ数、合計サイズも制限されています。これらのほかのアップロード制限を確認できます。
一方、PDFをJPG画像に変換する方法は、圧縮の代わりとして適切ではありません。受信者は通常PDFを求めており、変換すると選択できる文字も失われてしまいます。
ファイルはどのように扱われますか?
圧縮はブラウザーのメモリ内で行われます。そのためにPDFがサーバーにアップロードされることはなく、アカウントも必要ありません。このツールはコピーを使って処理するため、端末上のファイルが上書きされることはありません。処理結果は、ブラウザーのダウンロード機能を使って新しいファイルとして保存します。透かしは追加されません。
ただし、ローカルで処理することは、オフラインで使えることを意味しません。ブラウザーは、ページと処理用のプログラムをインターネットから読み込みます。そのため、接続がなくてもすべてが起動するとは考えないでください。
大きなファイルの処理時間は、その時点で端末にどれだけ空きメモリがあるかにも左右されます。勤務先、学校、大学の書類を扱う場合、機密文書の処理に使用できるソフトウェアについて規定があれば、その規定を優先してください。
サイズ削減に関するよくある質問
署名付きファイルと保護されたファイル
このツールは、デジタル署名付きまたは証明用署名付きのPDF、および暗号化されたファイルやパスワードで保護されたファイルを受け付けません。デジタル署名は、署名したその版に対してのみ有効です。ファイルを書き直すと、同じ版ではなくなります。このツールはパスワードを削除しません。許可されている場合は、署名前のファイルなど、署名がなく保護されていない版を使うか、送信者にそのような版を依頼してください。一方、まだ署名されていない空の署名欄は、処理の妨げにはなりません。
複数のPDFを一度に小さくできますか?
いいえ。このツールは1回の処理につき、PDFを1つだけ処理します。複数のファイルを同時に選択すると、その選択は受け付けられません。ファイルは1つずつ順番に処理してください。結合など、ほかの作業にはその他のPDFツールを利用できます。
新しいファイルの処理を始めるにはどうすればよいですか?
ツールをリセットしてください。処理方法が「バランス重視」で上限なしの初期設定に戻り、新しいPDFを選択できるようになります。それまでの処理結果がまだ必要な場合は、先にダウンロードしてください。