署名画像とデジタル署名の違い
PDFに何が含まれていますか?
自分のファイルについて確実に分かっていることを選んでください。選択すると、その場合に適用されるツールの制限が表示されます。
ここで選択してもファイルは検査されず、処理への適合性や有効性が確認されるわけではありません。見た目だけで署名の種類を判断することはできません。
五つのケースの概要
- デジタル署名済み
- 署名の画像
- 空の署名フィールド
- 入力可能なフォーム
- 分からない
デジタル署名または証明用署名
圧縮ツールとページ操作ツールは、デジタル署名または証明用署名が付与されたファイルを受け付けず、ファイルを書き換えません。署名済みの元のファイルを保管し、発行元または権限を持つ機関に、未署名版または所定の手続きを問い合わせてください。
署名あり
署名一覧に項目が表示されています。
ツールは受け付けません
ファイルは書き換えられません。
未署名版を依頼
発行元に問い合わせてください。
ツールの制限
- PDFを圧縮
- 受け付けず、ファイルは書き換えません。
- ページ操作ツール
- 圧縮ツールと同様に受け付けません。
簡単な確認
- 署名済みの元のファイルを変更せずに保管しましたか?
- 文書を作成または署名した機関に、未署名版を依頼しましたか?
受け付けないという判断は、証明書、有効性、法的効力を検証するものではありません。また、この制限を回避する方法はありません。
証明書のない、目に見える署名
手描き、文字入力、または挿入による署名の画像は、それ自体ではデジタル署名ではありません。ただし、PDFの別の場所に署名、証明用署名、フォームフィールドが含まれている場合があり、それらが処理の可否に影響します。
画像が見える
ページ上に署名が表示されています。
署名一覧を確認
ファイルがデジタル署名済みかどうかは、そこで確認できます。
コピーを確認
保存したファイルで画像と機能を確認してください。
ツールの制限
- PDFを圧縮
- 他の検査でファイルが拒否されなければ、利用できる場合があります。
- ページ操作ツール
- 対話型フォームフィールド、XFA、埋め込みファイル、オプションのレイヤーがない場合に限ります。
簡単な確認
- PDFソフトの署名一覧に、署名も証明用署名も表示されていませんか?
- 保存したコピーで、署名の画像に欠けがなく、はっきり見えますか?
画像は、誰が署名したかも、処理が許可されているかも証明しません。
未署名の空の署名フィールド
実際に空の署名フィールドは、対話型フォームフィールドです。圧縮ツールは通常のフォームフィールドとして扱いますが、ページ操作ツールはそのファイルを受け付けません。どのツールもフィールドをフラット化しません。
署名のないフィールド
このフィールドはまだ署名されていません。
フォームフィールドと同じ扱い
圧縮ツールで処理できます。
ページ操作ツールは受け付けません
結合ツールも分割ツールも、このファイルを受け付けません。
ツールの制限
- PDFを圧縮
- 他の検査で問題がなければ、通常のフォームフィールドとして処理されます。
- ページ操作ツール
- 対話型フォームフィールドのため、受け付けません。
簡単な確認
- ファイルの他の場所にも、署名や証明用署名は含まれていませんか?
- 保存して開き直したコピーで、フィールドは必要なとおりに動作しますか?
フィールド数が同じでも、意味や動作が維持されていることの証明にはなりません。
通常のフォームフィールド
圧縮ツールは、他の検査で問題がなければ、未署名のAcroFormフィールドを処理できます。その際、ページ数、フィールド数、リンク数、およびタグの有無を比較します。ただし、それによって計算、アクション、スクリプト、XFAの動作が保証されるわけではありません。保存したコピーで確認してください。
フィールドあり
PDFに入力可能なフィールドが含まれています。
数を比較
ページ数、フィールド数、リンク数が一致する必要があります。
機能を自分でテスト
テスト用にフィールドを変更し、別のファイルとして保存して開き直してください。
ツールの制限
- PDFを圧縮
- ファイルの他の部分が処理に適していれば、処理されます。XFAへの対応は保証されません。
- ページ操作ツール
- 対話型フォームフィールドまたはXFAが含まれている場合は、受け付けません。
簡単な確認
- テスト用にフィールドを変更し、別のコピーとして保存して開き直しましたか?
- そのコピーで、必要な計算やアクションが動作しますか?
フィールドは自動的にフラット化されません。また、数が同じでも機能が維持されていることの証明にはなりません。
何が含まれているか、まだ不明
ここでの選択はファイル検査ではありません。また、見た目だけで署名やフォームの種類を判断することはできません。事前に、適切なPDFソフトの署名一覧を確認し、実際に表示されるメッセージを読んでください。
状態が不明
見た目だけでは判断できません。
署名一覧を開く
適切なPDFソフトで確認してください。
その後、該当するケースを選択
確実に確認できてから先に進んでください。
ツールの制限
- PDFを圧縮
- 検出した署名、証明用署名、暗号化があるファイルを受け付けません。ここでの選択は、その検査の代わりにはなりません。
- ページ操作ツール
- さらに、対話型フォームフィールド、XFA、埋め込みファイル、オプションのレイヤーを含むファイルも受け付けません。
簡単な確認
- PDFソフトで署名一覧を開きましたか?
- 署名があると分かっていますか?その場合は、ツールが受け付けてもファイルを処理しないでください。
このヘルプは、受信者が受け付けるかどうかや、ファイルの安全性について判断するものではありません。
この選択は、ケースを説明するためだけのものです。ファイルの読み込み、アップロード、記憶は行いません。
PDFで「署名」と呼ばれるものには、三つの異なる状態があります。手描き、文字入力、スキャン、画像の挿入による署名は、まず見た目上の印です。作成に使ったソフトによって、テキスト、図形、画像、注釈のいずれかとして保存されます。通常、見た目だけではその違いは分かりません。ただし、デジタル署名の有無を判断するうえで、この違いは重要ではありません。その印自体は、PDFソフトで検証できる証明書に基づく署名ではないためです。多くの署名ツールは、このような印を作成します。Adobeが説明する入力と署名の機能もその一例です(Adobe:文書への入力と署名)。
これに対してデジタル署名は、署名用の秘密鍵と、ほかの人が署名を検証するための証明書から成るデジタルIDを使って作成されます。ページの見た目ではなく、ファイル自体の機能です。Adobeは、承認署名と、その後に許される変更を定める証明署名を区別しています。証明署名は、表示される場合も、まったく表示されない場合もあります(Adobe:デジタル署名の概要)。
三つ目は、空の署名フィールドです。後でデジタル署名を付けるためのフォームフィールドですが、まだ署名は含まれていません。誰も署名していない限り、そのフィールド内には、有効か無効かを判断する対象がありません。ただし、これはそのフィールド自体についての話です。ファイルの別の場所に署名済みのフィールドや非表示の証明署名がある場合、そのファイルは署名済みであり、当サイトのツールでは処理を受け付けません。
つまり、見た目だけでは判断できません。署名画像は、表示されるデジタル署名と見分けがつかないほど似ていることがあります。また、証明署名は、見た目上の印がまったくない状態でファイルに含まれることもあります。デジタル署名が存在し、有効かどうかは、PDFソフトで確認できます。署名一覧を開き、検証状態、証明書のプロパティ、必要に応じてタイムスタンプを確認してください(Adobe:デジタル署名の検証)。
したがって、スキャンした署名は、文書の下の正しい位置に置かれていてもデジタル署名ではありません。どのような署名が記されたかは分かりますが、本人の身元や、その後に内容が変更されていないことの証明にはなりません。
当サイトのツールが署名済みファイルを受け付けない理由
デジタル署名は、ファイル内の厳密に定められたバイト範囲を対象としています。圧縮では、オブジェクトやデータストリームの順序を組み替え、書き直します。そのため、この処理では、圧縮後も署名が元の署名対象のバイト列と一致することを保証できません。圧縮ツールは、署名済みPDFをそのまま書き直すのではなく、処理前にファイル構造を調べ、署名に関する特徴を見つけた時点でファイルを受け付けない仕組みになっています。
では、圧縮後もデジタル署名は有効なままでしょうか?ここでは保証できません。そのため、署名済みファイルは最初から圧縮しません。ソフトによっては、証明署名が明示的に認めている場合などに、署名後の特定の変更を許可することがあります。しかし、圧縮で行うようなファイル全体の書き直しは、この処理で署名の有効性を保証できる範囲に含まれません。
処理を受け付けない条件
- 署名フィールドに署名が付けられている場合。フィールドの種類を親フィールドから継承している場合も含みます
- 署名オブジェクトや署名対象のバイト範囲がある場合。ファイル内の任意の識別情報が省略されている場合も含みます
- その後の変更を規定する証明署名や、拡張使用権限のための署名がある場合
- PDFが暗号化またはパスワード保護されている場合
- 読み込みの時点で、ファイル構造に関する警告が発生する場合
処理を受け付けないことは、署名が有効か、信頼できるか、法的に十分かについての判断ではありません。ツールは証明書やその失効状態を検証せず、ファイルに署名に関する特徴が含まれていることだけを検出します。この際、選択したファイルは変更も上書きもされません。また、この確認を回避するオプションは意図的に設けていません。ほかの制限や、ツールによるファイルの取り扱いについては、処理前に文書の制限を確認するをご覧ください。
再試行する前に簡単に確認すること
- 元のファイルをPDFソフトで開き、署名一覧に署名や証明署名が登録されているか確認してください。
- 署名が登録されていれば、処理が拒否されるのは想定どおりです。最後の節で説明するとおり、未署名の版を使って進めてください。
- 暗号化されたファイルの場合は、作成元から保護されていない版を入手する必要があります。このツールはファイルの保護を解除しません。
- 署名済みの文書だと分かっているのにツールが拒否しない場合は、処理しないでください。XFAフォーム内のXML署名は、検出対象の特徴として明示的には含まれていません。
フォーム:圧縮ツールとページ操作ツールでは制限が異なります
入力可能なフォームは、ページ上に見えるものだけで構成されているわけではありません。各フィールドの裏には、名前、値、表示方法などの情報が保存されており、書式の規則、計算、スクリプトが含まれることもよくあります。従来型のPDFフォームはAcroFormと呼ばれます。XFAは、XMLに基づく別のフォーム形式です。
圧縮ツールは、ページとフィールドを文書内に残したまま、オブジェクトやデータストリームを最適化します。これにより、通常のフォームフィールド、リンク、タグを保持できる場合があります。圧縮版として採用されるのは、自動構造チェックに合格し、ページ数、フォームフィールド数、リンク数が元のファイルと同じ場合だけです。また、タグ構造の有無も元のファイルと一致する必要があります。
ページ操作ツールは、異なる仕組みで動作します。結合、分割、ページ削除、回転では、ページを新しいPDFファイルに取り込みます。一方、JPGまたはPNGへの書き出しでは、ページから画像を生成します。その画像に含まれるのはピクセルだけで、編集可能なフィールドやその他の文書機能は含まれません。ただし、フォームフィールドは個々のページだけでなく、文書全体に属しています。そのため、これらのツールはすべて、安全のため、対話型フォームフィールドまたはXFAを含むPDFを受け付けません。唯一のフィールドが空の署名フィールドである場合も同様です。
このため、同じフォームでも、圧縮ツールでは受け付けられ、分割では拒否されることがあります。ツールの役割が異なるため、ルールも異なります。空の署名フィールドを含むPDFも同じです。ほかに問題がなければサイズを小さくできる可能性はありますが、分割や結合などのページ操作には使えません。
圧縮ツールの自動比較は、フィールドとリンクを数えるもので、それらを実行するものではありません。数が同じでも、計算、書式の規則、フィールドのアクション、スクリプト、リンク先が元どおりに機能するとは限りません。XFAフォームやスクリプトに対する個別の動作確認は行いません。保存後に自分で確認する項目は、次の節で説明します。
なお、ツールがファイルを拒否する前に、プレビューが表示されることがあります。プレビューが表示できても、選択した処理でそのファイルが受け付けられるとは限りません。
フラット化は、機能をそのまま保持する処理ではありません
フラット化は、統合処理やFlattenとも呼ばれ、フィールドや注釈の見た目をページの内容に取り込む処理です(QPDFドキュメント)。その後はフィールドを編集できなくなります。入力済みのように見えるだけのページは、対話型フォームではありません。処理前と同じ見た目になるかどうかは、ソフト、設定、フォームによって異なるため、保存したファイルで確認してください。当サイトのツールは、フィールドを自動でフラット化しません。処理方法によっては、フラット化と圧縮を同時に行うことがあります。その場合、フラット化はファイルの機能を意図的に変更する追加の構造変更であり、サイズを小さくする際に気付かないまま付随して起きる処理ではありません。
見た目だけでは動作を確認できません
ページのプレビューは、ページがどのように見えるかを描画します。フィールドが引き続き計算できるか、リンク先が保持されているか、スクリーンリーダーの読み上げ順序が正しいか、署名が有効かは分かりません。自動構造チェックにも限界があります。ファイルの構文と構造を調べますが、ドキュメントによれば、すべての内容がPDF仕様に完全に準拠していることまでは保証しません(QPDFドキュメント)。また、タグが存在するだけでは、適切な読み上げ順序が設定されている証拠にはなりません。
では、プレビューはPDF/AやPDF/UAへの準拠を証明するのでしょうか?いいえ。プレビューも自動比較も、ファイルが長期保存やアクセシビリティの規格を満たしていることを確認するものではありません。準拠が求められる場合は、保存したファイルを専用の検証ツールで確認してください。
保存したコピーの確認方法
- 結果を新しいファイルとして保存し、元のファイルは残してください。
- 保存したファイルは、このサイトのプレビューだけでなく、自分や受信者がその後に使うソフトで開いてください。
- 必要なページをすべて確認し、重要な箇所を元のファイルと比較してください。
- 元のファイルに検索可能なテキストがあった場合は、確実に含まれている単語をコピーで検索し、短い一節をコピーしてください。画像だけのスキャンでは、サイズを小さくしても検索可能なテキストは追加されません。
- フォームでは、テスト用にフィールドを変更し、別のコピーを保存して開き直し、必要な計算やアクションを実行してください。
- 重要なリンクをクリックして、正しいリンク先に移動するか確認してください。
- PDF/AまたはPDF/UAへの準拠が求められる場合は、適切な検証ツールでファイルを確認してください。
サイズを小さくした後に画質と文書機能を体系的に比較する方法は、表示と機能を比較するで説明しています。
適切な元ファイルのコピーを使い、認められた手順で進める
よくある状況として、ポータルにファイルサイズの上限があるのに、PDFにはすでにデジタル署名が付いている場合があります。このとき、PDFとして印刷する、スクリーンショットを撮る、ページを画像に変換するといった方法が解決策に見えるかもしれません。しかし、これらは新しいファイルを作成する方法であり、署名が残っても画像として見えるだけです。インクの跡が見えていても、元のファイルのデジタル署名は新しいファイルには引き継がれません。
Adobeは、変更が必要な場合、文書を作成した人や組織から未署名の原本または元データを入手するよう案内し、署名前に未署名のバックアップを保存しておくことを勧めています(Adobe:署名済みPDFの制限)。これを踏まえると、まずサイズを調整し、その後に署名するのが合理的な順序です。
- 署名済みファイルは変更せずに保管してください。何に署名したかを示す証拠として残ります。
- 文書を作成または署名した人や組織に、未署名の版または元データを依頼してください。
- その版のサイズを小さくし、上記の手順で保存したコピーを確認してください。ブラウザで直接行う場合はこちらをご利用ください:対応する未署名PDFを圧縮する。
- サイズを小さくした未署名の版を、バックアップとして残してください。
- 所定の署名手順で圧縮版に署名してもらい、その後、署名一覧で検証状態を確認してください。
この順序は実務上の方法であり、法的助言でも、有効性を保証するものでもありません。新たに署名したファイルが受信者の要件を満たすかどうかは、署名手順と受信者によって決まります。
未署名の版がない場合は、別の送信方法について受信者に相談してください。実際にファイルが指定の上限を超えているかどうかは、事前にアップロードの上限を確認で計算できます。メールに添付する代わりにリンクを送る方法が適しているかどうかは、メール用にPDFのサイズを小さくするで説明しています。